次に品質面ですが、破損事故に関して、2011年度は24%の削減となり、目標の20%を上回りました。この10年間でも、件数・金額ともマイナス83%を達成しています。
削減できた要因は、なんといってもフォークリフトによる事故が大幅に減少していることです。倉庫内におけるリフトマンの取り組みとして、アンケート調査をしたところ
「日々ミーティングで破損事故報告を全作業者に周知した」
「破損事故現場で現場検証を事故の都度行った」
「フォークリフトの前進~後進で完全停止を実施した」
といったことがあげらています。
また、ドライバーに対する対策としては、
「ドライバーミーティングを日々実施し、情報の共有を行った」
「協力会社と定期的に管理者ミーティングを実施した」
「積込み時のチェックシートで、積載状況を確認する」
などが効果をあげています。
2012年度の破損事故年間目標は、件数、金額とも前年比マイナス10%を挙げています。
また、今年度は破損事故防止強化月間を設定して破損事故撲滅に努めます。準備期間が2012年10月、強化月間は11月から12月の予定で、期間中、破損事故削減のための標語を職場に掲示するため、後日、皆様にも標語を募集させていただきますのでご協力をよろしくお願いします。
なお、液体輸送における安全品質については、「輸送チェックシート」の徹底により、2011年度は液体輸送の品質事故はゼロ件でした。
今後もチェックシート運用の徹底で品質保証を確保してください。
さて、最後に皆様との情報共有という面で、現在開発中のフォークリフトのドライブレコーダーについて報告させていただきます。
車に搭載する機器と同じよう考え方でフォークリフトに常時録画型のドライブレコーダーを取付け、作業品質の向上・稼働率の改善・人員最適化などに活かそうというねらいです。
リフトごとの運転日報が作成され、急加速・急ハンドルなどの危険操作の回数等もわかるほか、デジタコのように運行時間や稼働率一覧がインターネットを通じて事務所で一元管理できるので、リフトの稼働状況やリフトマンの就労状況・拘束時間などの「見える化」が実現します。リフトのあき具合や就労の過疎などもチェックできるので、稼働率の改善に結びつきます。
このドライブレコーダーは弊社の共同購入で取り扱いますので、どうか積極的にご検討ください。
その他、安全:Gマーク(安全性優良事業所)、環境:グリーン経営・ISO14000等、品質:ISO9001 などに関しても、弊社協力会社の皆様の取得率は毎年増加しており、全国平均を大きく上回る成績を示していることを申し添えます。