第8回「安全・品質・環境」発表大会

 平成25年3月2日(土曜日)、タカラ物流システム㈱本社4階会議室において、第8回「安全・品質・環境」発表大会を開催しました。

 本社、東日本支店、タカラ長運から選抜された計17チームが、平成24年度に取り組んだ小集団による「安全」「品質」「環境」活動の成果を報告しました。

 この大会は、事故・災害のない明るい職場をつくるため8年前から開催していますが、今では最も重要な社内活動の一つとなっています。

 

 今年度は社員全員が審査に参加し、技能部門チームはタカラ長運・佐世保営業所「バラ飼料配送における更なる効率化と無駄ゼロを目指して」、事務部門チームは千葉支店事務Fグループの「破損撲滅~路線業者への破損注意喚起~」がそれぞれ最優秀賞に選ばれました。

           (表彰チームの一覧はこのページの一番下を参照

得意先カード

開会あいさつ──上坂良秋社長

■現場で力を合わせて知恵をだす過程こそ大切

 最初に上坂良秋社長より、開会の挨拶がありました。

 

上坂 この大会も第8回を迎え、当初は発表方法など苦労されたと聞いていますが、近年はとても安定した内容になっています。本日は、17グループから17件の発表があるということで、大変楽しみにしております。

 

 本年度は残念ながら、当社においても人身事故と労働災害がありましたが、本日の発表内容のなかにも事故の撲滅など強い決意の感じられるテーマが目立ち、皆さんも事故の事実を重く受け止めていただいていると考えています。

 事故や不祥事は起こるべくして起こってしまうもので、皆で考えられるリスクを想定し、解決する知恵を出し合って対策を講じていくことが非常に大切です。

 

 昨年の関越道におけるバス事故や先日の山陽電鉄踏切事故のような重大事故が発生してしまうと、本当に取り返しがつかない事態となります。関越道の事故では、バス会社自体が非常にずさんな体質の経営・業務をしていることが発覚しましたが、まさにこうしたずさんな体質というものが一番問題です。交通事故に限らず、不祥事やクレーム等のリスクを防ぐためも、日常的に細かなことでもキッチリやるという体質をつくっていく意識が必要です。

 

 さて、本日の発表である小集団活動は、あくまで自主的な活動であり、基本的には自分たちの仕事をやりやすくする、楽にするといった考えで取り組めばいいのではと思います。発表のための活動ではなく、日常的な業務として取り組んでいただきたいと思います。

 業務改善や事故防止で数値として明確な結果を出すということはもちろん大切ですが、職場の皆がコミュニケーションを図り、知恵を出し合って改善し、コスト意識をもつというその過程や考え方が最重要ではないかと思います。いい会社・伸びていく会社の条件は、現場の皆さんの力がついてくるということだからです。

 物流企業を取り巻く現状は非常に厳しく、安全・品質・環境問題をクリアすることが前提となっています。営業の努力もあって、今年度は一流の大きな優良顧客との仕事もスタートしました。きちんとした企業との取引が増えれば、一層、厳しい目で見られるようになります。

 

 今年度の大会は、管理職だけでなく社員全員が評価に参加していただくことになりました。他のグループの発表も真剣に聞き参考にして、安全・品質・環境への意識をさらに高めて、活気ある会社づくりへと結びつけていただきたいと思います。

24年度の総括──丸山利明 安全品質環境推進室長

■人身事故・労働災害ゼロを目指そう

 

 続いて、丸山利明 安全品質環境推進室長から運輸安全マネジメントと品質・環境への取組みについて、総括発表がありました。

 

丸山 運輸安全マネジメントの総括として、平成24年度に発生した事故災害の実態と防止策を報告します。

 今年度は、タカラ物流の関西地区で「あってはならない人身事故と労働災害」が発生しました。昨年度まで目立って多い事故内容はバック物損事故でしたが、今年の有責事故は3件が交差点での左折事故であり、1件は自転車を巻き込んだものです。交差点右左折時などの事故防止が重要な課題となっています。

 左折事故の防止策としては、「ミラーによる安全確認の徹底」と、「ハンドルを切るときの最徐行」の励行を挙げています。

 

 一方、関東地区に関しては人身・物損事故とも今日現在、ゼロを維持しています。20台の大型トラックを日々動かし、年間で130万kmの走行距離を走る運行実態の中でのゼロ件ということは、非常に素晴らしい結果です。

 タカラ長運は前年度と比較して有責事故を半減させるなど大幅な改善がみられ、事故ゼロの営業所が4箇所もあり、こちらも素晴らしい内容です。ただし、労働災害が前年と同数であることが少し心配です。

 

■保険料が戻るまでに最低4年はかかる

 次に、事故による保険料の負担について報告したいと思います。かつて平成22年度に発生した左折事故は今年度同様に自転車を巻き込んだものですが、大きな人身事故となり、翌年度の保険料率の割引率が最高の70%から39%まで低下しました。

 23年度は事故は少なかったのですが、すぐに割引率が戻るかというとそんなことはなく、24年度は少し戻して43%です。24年度の保険金支払額も多額ではないので割引率は改善して平成25年度は66%となる見込みです。今後、大きな事故がなければ平成26年度にやっと70%に戻ります。

 

 事故を起こせば、保険の割引率が最高水準に戻るのは、安全運転を確保しても4年はかかります。この間の保険料のアップは多い年では500万円に上り、これが毎年利益から出ていくわけです。いかに大きな損失が発生するかということを、全員が自覚していただきたいと思います。

■「情報共有」だけでなく「共通認識」が

  重要
丸山 次に労働災害では、不安全な状態と不安全な行動が原因となっています。

 不安全行動を正す危険感受性を高めるためには、ただ情報を共有するだけでは不十分です。情報の「共通認識」が重要です。情報を共有しても、危険への認識の仕方が各自バラバラであれば問題は解決しないというリスクがあります。

 たとえば、ミーティング時に指差呼称などを徹底することで危険への認識を確実にするような努力が必要です。

 さらに、タカラ長運さんの現場ではすでに実施している「リスクアセスメント」を、陸上貨物運送全般について導入していきたいと考えています。


 なお、当社では平成22年度から個人面談を導入して乗務員の健康管理を推進しています。健康と安全を両輪として推進していくことが、事故の撲滅にも重要です。

 来年度はぜひ、タカラ物流システム、タカラ長運とも事故・災害ゼロを目指して努力していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

小集団活動の発表──(17グループ・16テーマ)

■16テーマの活動を発表

 平成24年度の小集団活動の成果が技能系10グループ、事務系の7グループから発表されました。

 

 審査は客観式5段階採点で、全社員が審査に参加しました。

 

発表内容はこちら

全体講評──中川謙一副社長

  最後に中川謙一副社長より、本日の発表全体についての講評が行なわれました。

 

■コスト・安全重視の意識が根付く 

中川 皆さん、発表ご苦労さまでした。

 この大会の目標は、業務の効率化や無駄がなくなる中で、事故・災害を防ぐとともに会社がよくなるということだと思います。

 皆さんの発表に共通していたことは、「全員参加型」の「日々、毎日できる」活動であり、実もあり成果もある内容でした。この大会も第8回目になりますが、全体的にレベルが上がっておりマンネリ化を防ぐテーマの絞りこみもしていて、私は今回の発表が今までで一番良かったのではないかと思います。

 活動の継続を通じて、「コスト」を意識し「安全」を強く求める姿勢が、会社全体のなかに根付いてきていると感じます。 

 

■「会社を守る・家族を守る」意識が浸透

 技能系の発表を通じて言えることは、「会社を守る」「家族を守る」という言葉がたびたび現れ、その成果も見られる内容でしたが、これは一流企業と言われるための重要な条件です。当社の運転者や現場の方がこうした決意を持って日々の業務に当たっておられるということが伝わってきて、大変良かったと考えます。

 また、日々の仕事のなかで、知恵を使ったコストダウンの成果も現われていると感じました。

 事務部門につきましても、事務の効率化に対してかなり真剣に着目して、会社の業績に貢献していると思いました。さらに、受動的ではなく能動的な「自ら動く」姿勢で、団結してできた成果発表だったと思います。

 

 今回、第8回目となり、皆さんの発表の仕方なども成長していますが、やはり「会社を良くしていこう。会社を成長させていこう」という姿勢が伝わってきたことが、今年一番感動した点です。この姿勢を大切にして、日々努力を続けていただきたいと思います。

 

受賞者の表彰

 審査の結果、以下のチームが表彰され、各受賞者に上坂社長から賞状の授与が行われました。

【技能系グループ】    
★最優秀賞 タカラ長運㈱佐世保営業所

「バラ飼料配送における更なる

 効率化と無駄ゼロを目指して」

☆優秀賞 松戸営業所Cグループ 「得意先カード」
本社2班・整備5班合同 「再認識2」
・特別賞 本社営業所3班 「リスクアセスメントの取組み」
【事務系グループ  
★最優秀賞

千葉支店事務Fグループ

「破損撲滅~路線業者(ドライバー)

 への破損注意喚起~」

☆優秀賞 本社事務Bグループ

「帳票管理のデータ化と書庫の

 有効活用」

・特別賞 タカラ長運 総務部 「支払事務の効率化」
タカラ物流システム