ドライバー指導員養成研修会(2013年7~8月)

 タカラ物流システム(株)では、パートナー会社様の社内指導員を養成する研修会を開催しました。
 7月21日(日)には、タカラ物流システム(株)東日本支社において東日本地域のパートナー会社の皆様を対象に、また8月25日(日)には、タカラ物流システム(株)本社において西日本地域のパートナー会社の皆様を対象に指導員養成研修会を実施しました。

 研修の内容は、午前中に日常点検実技、午後から危険回避とシートベルトの体験、車両感覚の実技体験(リアオーバーハング、狭路バック)をした後、最後に弊社の丸山常務が研修のまとめとして、指導ポイントと配布資料の説明を行いました。

1・日常点検

 日常点検では、インストトラクターが手本となる点検を見せた後、一人ひとりに実際に点検を実施してもらい、インストラクターが点検のポイントを解説しました。
 その後、ナットの緩み、空気圧不足、ブレーキランプ切れなどが仕込んであるトラックを用意し、受講者が点検して不具合を見つけられるかどうかのチェックを行いました。
 ナットの緩みをチェックするハンマーによる点検では、「ハンマーを叩くことに意識が集中しやすいが、ナットを受けている手の感覚を大事にすることが重要です」と、具体的に指導ポイントを説明していました。

 その後、前輪のタイヤ・ホイールを外してブレーキ構造とハブベアリングが観察できるようにしたトラックで、いかに大型車にとってハブベアリングが重要であるかを解説しました。
 「ガタや異音がきたら、ハンドルなどに微かな異常を感じるので、足回りに神経を配ること」の重要性を強調しました。

2・危険回避・シートベルト

 危険回避研修では、時速40キロで走行し、前方信号の左側のランプが点けば右側に回避、右のランプが点けば左側に回避、3つ点灯すれば急停止する体験をしました。
 次に、前方のパイロンを5.5m近づけると、判断ミスをして回避できない人が続出しました。そこで次は、同じ距離で時速30キロに落としました。すると、余裕を持って回避できました。
 5.5mという距離は、時速40キロではわずか0.5秒の距離です。この研修では、回避距離を0.5秒分短くしたり、10キロスピードが上がるだけで安全に回避できる余裕がなくなることを体験し、スピードを落として走行することが大切であることを学びました。

 また、信号は車がセンサーを通過したときに変わりますが、運転者には信号が変わってから脳で判断するまでに時間(知覚時間)がかかります。その間も車は進行していますから、信号が変わってから随分と進行してから運転者が認知することも理解しました。
 シートベルト研修では、乗用車の後部座席に座り時速10キロで走行して急ブレーキをかけて衝撃を身体で受けて、シートベルトの重要性を体験しました。

3・車両感覚の実技体験

 車両感覚の実技では、まずトラックのリアオーバーハング(車体後部のはみ出し)の大きさを実感する実技研修を行いました。
 受講者の中から自分が考えるリアオーバーハングがどういった軌跡を描くか示してもらった後に、大型トラックのハンドルを左一杯に切って前進移動したときの右端後部の軌跡を測りました。
 ほとんど人は、大きくはみ出すと予測しましたが、いちばん大きくはみ出した所で1m10㎝程度で予測したほどはみ出していません。

 「車体と壁などの間隔が1.5m程度あれば、思い切りハンドルを切っても大丈夫だということを覚えてください」と、指導ポイントを強調しました。
 狭路バックの実技研修では、パレットなどで狭い空間を作り、こういう方法でバックすれば、誰でも簡単に狭路に入れることができる方法を学びました。

 実技研修が終了した後、丸山常務が当日行った研修について、指導のポイントはどこかにあるかを再度説明した後、「今日学んだことを会社に持ち帰って、ぜひ運転者教育に活かしていただきたい」と要請し、終了しました。

タカラ物流システム