第9回「安全・品質・環境」発表大会

 平成26年3月1日(土曜日)、タカラ物流システム㈱本社4階会議室において、第9回「安全・品質・環境」発表大会を開催しました。

 今年度は、本社(ティービー株式会社)、東日本支店、タカラ長運(株)に加えて工学エンジニアリングから計15の選抜チームが、平成25年度中に取り組んだ小集団「安全」「品質」「環境」活動の成果を報告しました。

 この大会は、事故・災害のない明るい職場をつくるため9年前から開催し、最も重要な社内活動の一つとなっています。

 

 審査には社員全員が参加し、技能系部門は本社2班と整備5班合同による「再認識3」が最優秀賞を受賞しました。ウイングの降ろし忘れを防ぐ装置を自作する活動についてDVDによる発表です。

 また、事務系部門は千葉支店・事務Eグループの「印刷パレットの処理」が最優秀賞に選ばれました。現場で邪魔になる印刷パレットの無償回収処理に取り組んだ活動成果の発表です。

          (表彰チームの一覧はこのページの一番下を参照

得意先カード

開会の挨拶──上坂良秋社長

 上坂良秋社長は、開会の挨拶で小集団活動の意義と皆さんへの期待を語りました。

 

■集中化が進む時代は、発展のチャンス

上坂 小集団活動の目的は、活動を通じて事故のない働きやすい職場づくりと業務の活性化・発展を目指すものです。今年は、15件の発表があるということですので、楽しみにしております。

 また、今回から工学エンジニアリングの皆さんからの活動報告もあります。作業の性格などは異なりますが、安全・品質への取り組みは基本的には一緒ですので、全社の参考になるはずです。

 

 我が国の経済は、全般的には活況を呈していますが、運送業界にとっては依然として厳しい状況です。特にドライバーや車の確保が難しい状況となっていて、軽油も高止まり状態で、運賃が高くなる傾向が続いています。一方で安全確保に対する社会的な規制は高まっています。

 しかし、見方を変えれば集中化が進む時代でありチャンスが大きいとも言えます。良い会社には良い仕事が集中する時代です。良い会社とは輸送品質に信頼が置かれて、ドライバーの対応が良い会社です。規模よりも会社の中身が問われています。

■現場の知恵を出し、98%の改善をやり続ける

上坂 そのためには、トップダウンでは限界があり、現場の皆さん一人ひとりがいかに知恵を出し、一体となって安全確保や改善を実践していくかにかかっています。

 皆さんは安全教育で耳にしているので、ハイムリッヒの法則というのをよくご存知だと思います。重大事故1件の背後には29件の軽微な事故が隠れているという法則ですね。彼はその他にも多くの法則を考えていまして、その一つに「不安全行動の98%は改善できる」というものがあります。

 人間ですから不安全行動を100%完全になくすのは無理だが、98%は努力すれば事前に防げるというのです。

 さらにこの2%をどう考えればいいのでしょうか? 98%までで良いと言っているのでしょうか? 私はそうではなくて、改善には終わりはないということなのではないかと思います。つまり、改善活動を継続していくことが大切だということです。

 

 25年度には、当社でも不名誉な事故がいくつか発生しました。事故を起こした本人もショックであり痛い思いをしていると思いますが、会社も痛い思い、つまり、大きな損害があるということをよく認識してください。

 詳しくは丸山常務から報告があると思いますが、直接的な損害だけでなく様々な間接的損害、そして会社の信頼を失うという大きな損失が発生します。

 

 本日の発表大会を通じて、「安全・環境・品質」またコストダウンに関する意識をさらに高めて、職場を活性化していただき、強固な協業体質を作り上げていきたいと思います。

今年度の総括──丸山利明 安全品質環境推進室長 

■保険では処理できない金額も意識しよう

丸山 タカラ物流システム・TBでは25年度は8件の事故が発生し、とくに東日本支店では増加しています。また、尻振り事故、バック事故が目立つことが問題点です。

 それでは、これらの事故でどのような損害が発生したかを見ていきたいと思います。

 

 たとえば、構内でウイング車が衝突した事故では、110万円が保険会社から支払われました。しかしこれだけでなく、保険でカバーできない損害が発生しています。

 ウイングの損傷は当社の場合自社車両の損害ですから保険でカバーできません。また、管理職が相手方に謝罪に赴くなど、人的な時間ロスも純損害です。

 さらに、ドライバーが事故で下車処分となったため、傭車を使うことになりましたが、傭車の場合15%程度の利益率の差がありますので、これも損害と計算できます。

 

 このほか、人身事故では被害者へ見舞いに行くなどの時間が発生しますし、管理者が運輸局の講習を受けるなど大きな時間ロスが利益損となった事例もあります。

 

 また、クレーム事故も保険でカバーできない多額の損害が出ています。

 

保険でカバーした損害は保険料に跳ね返る

丸山 次に、保険でカバーした損害がどのように影響するかということも考えなければなりません。

 平成22年に大きな人身事故が発生したときには、2,000万円もの金額が損害賠償金として保険から支払われています。このときは保険があって良かったと思いましたが、これだけでは終わりません。

 

 平成21年度までは、TBの保険料割引率は75%でした。ところが、平成22年の大きな人身事故があり、その翌年の割引率は45%に低下しました。

 その後は、事故を削減してきたのですが、割引率はすぐ回復するわけではありません。平成24年度は48%、平成25年度になって71%まで何とか向上し、翌平成26年度からやっと75%に戻ります。

 

 この間の割引率低下によってアップした保険料を合計しますと、もし事故がなかったとしたら払わずにすんだ保険料が4年間で合計1,700万円にものぼっています。これは純損害として、会社から出て行ったお金です。

■安全と健康が両輪

丸山 これらの数字を示すのは初めてだと思いますが、事故がいかに損害を生むかということを認識していただきたいと思います。もし、タカラ長運でこのような人身事故のために保険料がアップした場合は、車両数が多いので、さらに大きな損害になると予測されます。

 

 なお、タカラ長運では平成25年度は、交通事故が減少しているだけでなく、労働災害が非常に減少しています。4年前と比べても非常に改善されていることが伺われ、このことは大変立派だと思います。

 

 最後に、我々の仕事にとって「安全と健康」が両輪であることを再度強調しておきたいと思います。TBも長運も徐々に高齢化しておりますから、健康の確保が安全運転にとってますます重要になっていることを自覚してください。

小集団活動の発表──全社テレビ会議方式

■15テーマの活動を発表

 平成25年度の小集団活動の成果が技能系11グループ、事務系6グループから発表されました(合同発表が2件あるため技能系発表は9件)

 

 審査は客観式5段階採点で、全社員が審査に参加しました。

 

発表内容はこちら

大会スローガン決議とガンバロー三唱

 全ての発表が終わった後、桑原将之TB本社営業所長が「大会スローガン決議」を行い、さらに冨田健史労働組合委員長がリードして全員起立による「ガンバロー三唱」が行われ、休憩中に審査が行われました。

講評──中川謙一副社長

■改善の数値化を目指す日々の努力が重要

 最後に、中川謙一取締役副社長が全体の講評と表彰グループの発表を行いました。

 

中川 私たち管理職は、数値目標を基に経営を進めていますが、本日の発表にあった小集団を通じた現場活動も経営の重要な側面であり、双方が相まって会社が発展していくものと考えています。

 発表を聞いて、1人ひとりが安全品質の向上について、かなり強く意識できているということがをよくわかりました。全員参加ということがこの活動では一番大切なことと思います。

 

 タカラ物流システムにおいては、本年度は交通事故が増加し構内事故なども発生したことを踏まえて、事故に伴った予防安全をテーマにした発表が目立ちました。

 以前も指摘しましたが、コストダウンを意識するためにも、発表においては数値化できる内容は可能な限り数値化していただきたいと思います。

 

 タカラ長運では、作業効率と意識改革ということで3件発表があり、個人的にも非常に感心しました。数値化・定量化においても優れていて、ムラや無駄を排除していくことが日々行動化されていたと感じました。

 事務系発表についても改善面の数値化・定量化ができていたと思います。

 その他、とくに印象に残ったのは、千葉支店の印刷パレット処理についての発表です。取組み内容の説明がわかりやすく、テーマの選定も具体的で数値も印象に残りました。

 

 こうした小集団活動は1年間を通じた日々の過程が重要なことだと、改めて痛感しました。

 これからも、毎年このような会議が開催できるように、安全・品質・環境の向上について意識しながら毎日行動していただきたいと思います。

  

受賞者の表彰

 審査の結果、技能系チームで5チーム、事務系で3チームが表彰され、各受賞者に上坂社長から賞状の授与が行われました。

 

 

 

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   本社2班・整備5班の発表者

【技能系グループ】    
★最優秀賞 本社2班・整備5班合同 「再認識3」──DVD発表
☆優秀賞 タカラ長運㈱ 島原営業所 「安全作業と効率化」
タカラ長運㈱佐世保営業所

「人と車の流動化と時間の有効活用

 による個人の意識改革」

・特別賞 本社1班・3班合同 「危険回避」
  松戸営業所Cグループ 「類似事故防止」
【事務系グループ】    
★最優秀賞 千葉支店 事務Eグループ 「印刷パレットの処理」
☆優秀賞 本社事務Bグループ 「事務処理の効率化」
・特別賞 西日本支社事務Aグループ 「事務作業の効率化」残業削減
タカラ物流システム