第16回パートナー会議 ― QC活動の発表

タカラ物流システム(株) 本社

発表者 澤井 和樹

 

 危険回避

 ~運転行動のマニュアル化~

 

 まず、当社の澤井から「危険回避」に向けたQC活動の発表を行いました。

 普段走行している宝酒造の工場周辺の道路を対象に、走行危険箇所を抽出するため、リスクアセスメント方式で数値化をはかりました。

 さらに、抽出した交差点などの走行場面をドライブレコーダーで撮影し、映像で検証しながら危険を回避するための運転行動をマニュアル化することを目標としました。

 リスク点数が14点以上の重大危険箇所を選定し、安全対策を立てましたが、「再徐行しミラー

で安全確認する」といった抽象的な内容になりがちでした。そこで、私達は、運転行動のどのタイミングでどこをどのように確認するか、その後どのような操作をするか、トラックの構造上の問題も踏まえて実地検証しました。

 

 その結果、交差点によって「ハンドルを切る前に左ミラー確認」「その後右ミラーで巻込みをしっかり確認」など、運転操作の流れにそったマニュアルを映像とともにわかりやすくまとめました。

 今回の活動により危険の「見える化」ができたことで、危険回避マニュアルも理解できるようになりました。

(株) 平山商事

発表者 梅田 史織

 

 安全品質と5S


 

 続いて、(株)平山商事の梅田様から「安全品質と5S」の取組みについてのQC活動発表が行われました。

 この場での発表の機会を与えていただいたことを感謝いたします。

 当社では、安全・品質管理の認識を高めるために、タカラ物流システム(株)様のご指導を得て5年前より年2回安全大会を開催し、月1回のミーティングを実施して運転者・管理者のコミュニケーションを高めて5S活動を継続しています。

 

 事故事例はドライブレコーダーで検証・分析し再発を防止するほか、法定速度の順守、運転中の禁煙、車間距離の確保などを徹底してきました。

 こうした活動の成果から、5年間で弊社の事故件数は26件から3件と激減しました。保険の割引率も70%を達成し経費節減にも結びついております。

 品質面では、トラックのキャビンなど車中に私物を置かないよう徹底し、ブレーキ操作等への影響を排し、キャビンを上げての点検も効率的に実施しています。このほか服装・身だしなみの5S、営業所・休憩所の整理整頓など徹底をはかっています。

 

 今後は、乗務員の資質向上のため物流技術研究会の研修会に積極的に参加して、スキルをさらに向上させて、事故・クレームゼロを目指していきたいと思います。

 

鴻池運輸(株) 西日本支店 

発表者 広瀬 銀次郎

 

 大量破損事故撲滅


 

 続いて、鴻池運輸(株)の広瀬様から「大量破損事故撲滅」のための疑似体験活動の発表が行われました。

 大量破損事故を分析しますと、同一人物の再発事故は少なく、大半は他者による類似事故ということがわかりました。

 破損事故に対して事故事例をもとに再発防止教育を実施してきましたが、資料による指導では「他人事」となってしまいがちですので、自ら体験する「擬似体験活動」を企画しました。

 

 過去の事故事例やヒヤリ・ハット体験をもとに、年間を通じた疑似体験の年間計画を作成し、破損に至る危険なリフト操作を実際に体験してもらいました。

 体験後にレポートを提出してもらい、体験活動によって得られた情報を分析、ワンポイントレッスンマニュアルを作成して掲示し、常に閲覧できるようにしています。

 どれくらいの角度で旋回すると倒れるかとか、どれくらいのスピードで走行すると破損しやすいのかといった体験をすることで、楽しみながらいろいろな操作の危険パターンを学ぶことができます。

 実体験レポートには「次回はこんな体験もしてみたい」といった希望もたくさん寄せられるようになりました。

 

 何事も「~してはいけない」「~しなさい」だけでは、心に響きません。

 各作業者の関心を高め、当事者意識をもってもらうことを重視してきたことが成果に結びついています。

 今後も全員参加を目標に擬似体験活動を実施していきたいと考えています。

タカラ物流システム