第10回「安全・品質・環境」発表大会

 平成27年3月7日(土曜日)、タカラ物流システム㈱本社4階会議室において、第10回「安全・品質・環境」発表大会を開催しました。

 今年度は計13の選抜チームが、平成26年度中に取り組んだ「安全」「品質」「環境」に関わる小集団活動の成果を報告しました。

 この大会は、事故・災害のない明るい職場をつくるため10年前から開催し、最も重要な社内活動の一つとなっています。

 

 審査の結果、技能系部門では松戸営業所Cグループによる高速道路料金削減の取り組み」が最優秀賞を受賞しました。

 また、事務系部門は西日本 Bグループの事務作業効率・精度UP」が最優秀賞に選ばれました。

          (表彰チームの一覧はこのページの一番下を参照


開会の挨拶──上坂良秋社長

 上坂良秋社長は、開会の挨拶で小集団活動の意義と社員への期待を語りました。

 

■軽微な事故も、ひとつ間違えば大事故に

上坂 小集団活動の目的は、活動を通じて事故のない働きやすい職場づくりと業務の活性化・発展を目指すものです。今年は、13件の発表があるということですので、楽しみにしております。

 

 昨年、物流技術研究会のステップ・アップ・コンテストという改善活動発表会がありました。その場でも、当社から3チームが発表し、「ウイング開放事故予防措置」の取り組みが準優勝し、「さすがタカラ物流システムさん、効果的な改善策だ」と業界への貢献が評価されました。

 

 さて、当社の今年度における安全面の実績を見ますと、上期はトラックの事故ゼロという好成績でしたが、下期は少し接触事故等が発生しました。また、流通加工現場で労災事故が発生しています。

 幸いドア接触程度の軽微な事故であり、労災も軽い怪我ですみました。しかし、ハインリッヒの法則にもあるように、軽微な災害も一つ間違えば大事故になり、会社の存続を危うくすることを、皆さんは十分承知していると思います。ヒヤリ・ハット事例がいずれ大事故に結びつくのです。

 

 小さな事故であっても、二度と起こさないという姿勢できちんと対策を立てる必要があります。ヒヤリ・ハット体験を活かし、リスクアセスメントを導入しているのも、事故が起こる前に防ぐことを徹底するためです。

 

「良い会社」に仕事が集中する勝負の時代

上坂 今、運送業界はドライバー不足などの問題を抱えるなか、良い運送会社に仕事が集まるという状況になり、「生き残り」を賭けた勝負の分かれ目にきていると痛感しています。

 

 それでは、「良い会社」とは何でしょうか?

 それは、「信頼・信用のおける会社」ということだと思います。言い換えれば、社長を含めた全員の現場力がある会社です。

 現場力は、一人ひとりが自分で考え、問題意識を持って、自ら行動する姿勢を持たなくては高まりません。さらにそれを継続しなければ、維持することはできません。特に、安全・品質・環境の課題を意識する必要があります。

 

 そのためには、一人の力だけでなく小集団で互いに知恵を出し合い、協力する活動が大切です。この活動は、取り組むこと自体に意義があります。

 もちろん、改善結果を得られることが一番良いのですが、たとえ期待した結果が出なくても、活動を通じて必ず得るものがあると思います。

 

 限りある資源という言葉がありますが、人・物・金の資源のなかで、唯一限界のないものは「人の知恵」です。常に知恵を絞る姿勢を失わずに、協力会社の活動なども好奇心を持って観察し、良いものはどんどん取り入れるなど幅広い意識で活動を続けましょう。

 

 本日の発表大会を通じて、「安全・環境・品質」またコストダウンに関する意識をさらに高めて、職場を活性化していただき、強固な企業体質を作り上げていきたいと思います。

今年度の総括──丸山利明 安全品質環境推進室長 

不安全状態を放置したら会社の責任

丸山 タカラ物流システム・TBでは26年度は6件の事故が発生しました。昨年よりは減少していますが労働災害が発生したことが問題です。

 費用負担も含めてみていきますと、社有乗用車が左折時に「だろう運転」で物損事故を起こした例では、修理費等で82万円もかかっています。

 

 トラックの有責事故は軽微な接触で、あまり費用負担はありません。また、労働災害も幸いに赤ちん災害と言える事故ですが、一つ間違えば、手が無くなっても不思議ではない状況であったことを強調しておきたいと思います。

丸山 労働災害は、不安全行動と不安全状態がマッチしたとき、発生します。行動は本人ですが、不安全状態とは会社が危険に気づかないで、見過ごしていたということです。

 

 製函機の上にゴミのかけらが残っていたので、つい取っておこうと軽い気持ちで従業員が手を入れてしまい、機械が動きだして赤ちん事故になりました。

 

 この機械は、近づくと危険だという認識が職場になかったのです。

 改善前と改善後の写真を見ていただければわかるでしょうが、危険な機械なので立ち入り禁止にして安易に近づけなくしました。

 やはり、こういう安全措置が事前にできていなかったということは会社の責任であり、今後も、リスクアセメントを徹底していきたいと思います。

 


■事故対策のポイントは「現場中心」

丸山 ここで、事故対策のポイントを挙げておきたいと思います。

①現場目線で考える──現場を見ないで対策を考えることはできません。

②惹起者(事故を起こした人)やその同僚が考える──現場の人間が考えないと対策は実効がない。松戸の左折事故の現場は本当に危ない交差点でしたが、現場の人に、「この交差点は左折しない」と決めていただきました。

③直接的原因と間接的原因を深堀しよう──先ほどの労災事故の場合、不安全行動自体は直接原因ですが、不安全状態を放置していたことが関節的原因と言えます。

④効果が期待できる対策に絞る──事故が起こるとやたらと沢山の対策を立てることがあり、結局何もできなくなりますが、「これさえ守ったら事故は起こらない」という対策に現場で絞るべきです。

⑤現場が行動する対策かを検証──「さらに強化」とか「周知徹底」といった抽象的なスローガンは意味がない、実行を検証しましょう。

⑥対策は現場活動の実態で判断──やっていれば褒める、やらなければ叱る、当然のことです。

⑦管理者は現場活動を愚直に確認する──管理者が現場の安全を「臨機応変に」考えたら事故になります。経営は臨機応変に対応しなければならないですが、安全は「愚直に」考える。対策がきちんと守られているかが大きなポイントです。

 

 現場が立てた対策を見守るのが管理者であるということです。

■安全と健康は車の両輪

丸山 最後に、毎年申し上げていることですが、我々の仕事にとって「安全と健康」が両輪であることを強調しておきたいと思います。

 我が社は定着率がいいので年々、運転者の年齢は高齢化しておりますから、健康の確保が安全運転にとってますます重要になっています。

 

 このことを自覚してください。

小集団活動の発表──全社テレビ会議方式

■13テーマの活動を発表

 平成26年度の小集団活動の成果が技能系7グループ、事務系6グループから発表されました(合同発表があるため技能系発表は8件)

 

 審査は客観式5段階採点で、課長職以上の役職者・組合三役が審査を行いました。

 

発表内容概要はこちら

大会スローガン決議とガンバロー三唱

 全ての発表が終わった後、桑原将之ティービー本社営業所長が「大会スローガン決議」を行い、さらに冨田健史労働組合委員長がリードして全員起立による「ガンバロー三唱」が行われ、休憩中に審査が行われました。


講評──宮澤博亮副社長

■良く現場を知り、現場改善能力を高める

 最後に、宮澤博亮取締役副社長が全体の講評を行いました。

 

宮澤 発表大会、お疲れ様でした。

 小集団活動は、時代・手法・システムは変わっても、やはり本質は 、「良く現場を知り、現場改善能力を高める」ことに尽きると思います。

 

  小集団活動の書籍など、参考文献から引用いたしますと、そのポイントとしては、

・日々の業務の中で、何が問題であるか常に把握することが重要

・自社の経営方針、部門の事業目標の理解も必須

・自らの扱う商品が調達から配送の工程の中でどのような情報の流れを知っていること

──などなど、列挙すればキリがありません。

 

 そして成熟しつつある物流現場の改善は、小手先だけでなく、現場の総合力の発揮が必須条件となるとの記載があります。それは、突発事故などトラブル時の対応力が大きく求められます。

 また、物流現場からの報告・連絡・相談等にスピード感を持って対処できること、部門長、上司、スタッフ等との意思疎通も必要です。

 

 改善を実行する力として、進捗スケジュール、現状の正しい評価、改善内容が後戻りしないよう継続的なフォロー、標準化=継続的な教育の実施等が大切です。

 もちろん、人間ですから誰でもミスは起こり得ます。しかし同じミスを二度と起こさないことが重要です。

 

 今回はとくに、コストダウンという観点に力を注ぎ、大きな成果を上げた事例が目立ちました。また、後方支援部署という役割を充分認識した事務部門の作業効率アップやマニュアル作成を図った例もみられました。 甲乙つけがたい、すばらしい事例が沢山あったと思います。

 

 これからも小集団活動を継続し、職場内の更なる活性化の促進を進め、仕事の効率化、更には改善意識・改善意欲を向上し、提案を増やしていくことが大切だと思います。本日の発表で終わることなく、次の課題に向け常に意識改革を図って日々の改善を進めていただくようお願いして講評といたします。

 有難うございました。

  

受賞者の表彰

 今回は、審査が伯仲し僅差でした。急遽「努力賞」も新設し、技能系7チーム、事務系6チームの全チームが表彰され、各受賞者に上坂社長から賞状の授与が行われました。

 

 

 

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   代理で丸山利明常務が受賞

 

【技能系グループ】    
◎最優秀賞

松戸営業所Cグループ

「高速道路料金削減の取り組み」

●優秀賞

本社2班・整備5班合同

「再認識」──軽油漏れ対策編

松戸営業所Bグループ

「得意先、転送先の地図作り」

☆特別賞

松戸営業所Aグループ 「魅せる(見せる)ロジスティクスセンター作り」

 

・努力賞

本社営業所4班

本社営業所1班

本社営業所3班

「エコ運転で燃費向上」

「危険回避」

「普通救命講習の受講」

 

【事務系グループ】    
◎最優秀賞 西日本 Bグループ 「事務作業効率・精度UP」
●優秀賞 千葉支店事務Fグループ 「掲示物の整理・配送情報の共有化」
☆特別賞 東日本 事務Eグループ 「マニュアルの必要性」
  本社事務 Cグループ 「備品管理方法の効率化とコスト削減」
・努力賞

本社事務 Dグループ

西日本 Aグループ

「マニュアル作成による作業共有化」

「運送委託注文書・電話誘導の簡素化」

 

タカラ物流システム