ティービー(株) 松戸営業所
発表者 谷内 淳一
高速道路料金削減の取組み
まず、当社の松戸営業所Cグループの谷内から「高速道路料金削減」に向けたQC活動の発表を行いました。
2014年4月から消費税増税とともに、高速道路の割引が深夜割引を除きなくなりました。5月の給料明細を見てびっくり、通行料が2倍近くになっていたのです。
これは大変だと感じて始めたのが、通行料削減の取組みです。
今まで高速道路割引があるため、1分でも早く帰りたい心理もあって、自由に好きなだけ乗っていました。しかし、一般道は時間がかかると思い込んでいたが果たしてそうだろうか。通行料と通行時間を調べて、一般道を多くした新しいルートを効率のよい時間配分を目指して実際に走行して確認してみました。すると、多くのルートで時間はさほど違いなく、かなりの通行料金削減が可能であることがわかりました。
また、東名が台風で通行止めになったため迂回路を探して通った道が、時間もかからず、スムーズに着きましたので、皆に薦めた例もあります。
ただし、山道で荷崩れの可能性もあるので、空車のとき利用しています。
またあるルートでは、高速を避けて全線一般道路で確認したところ、一般道だけでも到着時間に20分の差しかありませんでした。
この9カ月間の努力の結果、なんと5人で973,560円の削減を行いました。目標に対して148%の削減です。そしてティービーのドライバー全員に削減箇所を知らせ、 皆で通行量削減に取り組んでいます。
ただし、通行料削減のルート開拓が、延着や拘束時間16時間超過になってしまっては何の意味もありませんので、時間管理をしながら、コストダウンに努めてまいります。
アサヒロジ (株) 安全企画推進室
発表者 清家 浩貴
愛車運動のご紹介
続いて、アサヒロジ(株)の清家様から「愛車運動」の取組みについて発表が行われました。
平成26年9月から全社で愛車運動を実施しました結果、フォークリフト部門での事故件数削減、作業環境の見直し、安全で安心な職場作り、職場の一体感醸成について、一定の成果が得られました。
単なる美化運動ではなく、既存の安全活動を一つに束ね、スピード感を生み、相乗効果により、多くの項目で効果が期待されています。
弊社では、この取組みをトラック部門にも広げ、安全ブランドの柱とすることを目指しています。
トラックのキャビンなどの5Sは車中に私物を置かないことで、運転に集中することに結びついています。
また、この活動はパートナー企業の従業員の皆さんとの連携がすすむことで、互いのWIN-WIN関係の構築につながります。
「職場が安全になる」ことで、 “人財”である従業員が、ケガなくイキイキ働くことが出来ます。
「事故件数の削減」は、お客様満足の上昇、破損処理コスト(手間)削減、保険料率低減につながります。
パートナー会社を含めた「安全作業に秀でた“物流プロ”育成」が、アサヒロジと共に“主体性・自主性”のある人材を育成することに結びついています。
若松梱包運輸倉庫(株)
発表者 若松 孝夫
報・連・相
逆転の発想で重大クレームゼロへ
続いて、若松梱包運輸倉庫(株)の若松様から、逆転の発想で運転者との「報・連・相」を改善した活動の発表が行われました。
これまで、「報・連・相」と言えば、運転者から管理者(配車係)へするものと考えてきましたが、これを改め、逆転の発想で管理者から情報を取りに行くように改めました。
そもそも、現場で「報・連・相」が必要なときとは、事前に指示がない返品だったり、クレームを受けたときですが、連絡しても担当者がいなかったり、状況の分かる人がすぐに対応できなかったり、乗務員に余裕のない場合も少なくありません。
ですから、情報を待つだけの受け身の「報・連・相」は捨てて、情報を管理者から取りに行くことに変えたのです。
運行回数・指定着時間・恒常的に待機が発生する得意先など、配送ドライバー別にランク付けした配車表を作成して、状況を把握している管理者(配車係)から、適時、全ドライバーに電話をかけてヒアリングすることにしました。
優先順位を把握した管理者が、情報を先行して得られるようになったため、配送順番の変更指示ができるようになるなど、対策が後手にまわらない良さがあります。
また、トラブルがなくても、毎日必ず1回は会話をするので、連帯感が生まれて、管理者と乗務員のコミュニケーションが円滑になりました。
乗務員が報告しやすい環境になり、結果的に期待していなかった乗務員からの報・連・相が活発に行われるようになりました。