第14回「安全・品質・環境」発表大会

 平成31年3月9日(土)タカラ物流システム株式会社本社4階会議室において、第14回「安全・品質・環境」発表大会を開催し、13チームが「安全・品質・環境」活動の成果を発表しました。

 

 本発表会は今回で14回目を迎えますが、「小さなことの積み重ねが大きな成果を生む」をモットーに毎年さまざまな小集団活動の成果が発表されています。

 

 今回は審査の結果、技能系部門では整備工場による「とりジナル」、事務系部門では本社総務部の「業務分担再構築と時間削減」が最優秀賞に選ばれました。

開会の挨拶──羽田 寿文 社長

 開会にあたり、羽田寿文社長が改めて「安全・品質・環境」発表大会開催の目的について語りました。

 

羽田 「会社における安全衛生と品質の向上、環境活動の推進の主体となる各グループが、自主的活動の成果を発表をすることで小集団活動の活性化を図り、会社の発展と事故災害のない明るい職場の形成を目指すことにあります。

 

 この発表大会も今年で14回を数えており、各グループ活動のレベルも相当高くなっていると思います。

 

 先般3月2日に、飲料・食品メーカー系物流子会社7社で構成する「物流技術研究会」主催の第6回ステップアップコンテストがありました。

 このコンテストは、ドライバー・フォークリフト・現場管理の改善活動の成果を発表するもので、会員企業から6社12グループが参加しました。

 当社からも本社総務部とティービー本社営業所の2グループが発表を行いましたが、そのうち「ローリー積込場所の安全な誘導線」の改善発表を行ったティービー本社営業所が優秀賞をいただきました。

 そういう意味では、当社の小集団活動のレベルの高さを証明してくれたと思っております。

 

 本日の大会に向けて、各グループとも発表内容のブラッシュアップに努力されてきたリーダーの皆さん、発表のベースになる日々の改善活動に取り組まれてきたメンバーの皆さんは、大変なご苦労をされたと思います。大変お疲れ様でした。

 

 発表にあたっては、それぞれのグループの強みやノウハウが生かされていると確信をしていますが、社内の情報共有といいますか、他のグループの発表を参考にしていただいて、これからの自分たちの改善活動に活かしていただけたらと思います。

 

 生産性向上活動に終わりはありません。一人ひとりが常に現状に満足せずに、改善点を探していくことは大切なことだと思います。皆さんの熱い発表を期待しています。

小集団活動の発表──全社テレビ会議方式

 2018年度は技能系4グループ、事務系9グループから小集団活動の成果が発表されました。

 

 審査員は役員・組合3役が務め、客観式5段階評価で採点を行い、発表の中から最優秀賞や優秀賞を選びました。

 

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大会スローガン決議とガンバロー三唱

 小集団活動の発表後、大会スローガンが決議され桑原将之ティービー本社営業所長が音頭をとり、全員で「安全・品質・環境にこだわり、事故・災害「0」の安全職場を目差す、トップの決意・職場の実行」のスローガンを唱和しました。

 

 また、冨田健史労働組合委員長によるガンバローを全員で三唱し、全員の結束を高めました。


2018年度の総括──寺村幸治 安全品質環境推進室長

 続いて寺村幸治安全品質環境推進室長が2018年度の事故・災害について総括を行ないました。

 

前年度に比べて事故が増加

 

寺村 2018年度(3月1日現在)は、交通事故につきましては人身事故が1件、物損事故11件と計12件の事故が発生し、労働災害は2件発生しております。

 これは前年度に比べて、交通事故が4件、労災事故が1件増となっています。

 

 主な原因としましては、安全確認の不足で少し注意すれば防げた事故も多くあり、発生状況としましては直進走行時やバック時の確認不足が目立っています。

 

 2018年度は全体的に事故が増えておりますが、8月20日に「安全非常事態宣言」が発令されてからは、皆さんも安全意識を持って取り組んでいただいたこともあり、下半期は物損事故が2件発生しただけになっています。

 

 上半期は台風などによる自然災害によるものもあり、各現場では環境変化に対する対策を引き続き行っていただきたいと思います。

・来年度の教育計画について

 

寺村 今年度の結果を踏まえて、2019年度は次のような研修を実施したいと考えております。

 

①外部研修への参加(年間計画)

 年間計画に基づいて外部の研修機関に派遣をして、一人ひとりのスキルアップを図りたいと思います。

②添乗指導教育の強化(部会長・リーダー)

 引き続き、部会長やリーダーの皆さんが添乗指導を行い、危険な運転習慣などを指摘することで、安全なドライバーを育成したいと思います。

③危険予知訓練(教育)の定期的開催

 今年も実施したのですが、引き続き危険予知訓練を定期的に実施したいと考えております

④VRを活用した新たな研修導入の検討

 新たにVR(バーチャルリアリティ)を使った研修の導入を考えております。

 これらの研修を通して、一人ひとりが危険をキャッチできるスキルをアップし、安全確認を徹底することが事故防止に結びつくものと考えています。

・居眠り運転の防止

寺村 居眠り運転の防止につきましては、当社では「眠くなった勇気を持って寝る」を方針としていますが、今日は「居眠り」と「うたた寝」の違いについて話したいと思います。

 

 「居眠り」というのは、どうしても寝てはいけない状況で寝てしまうことで、脳は眠ってはいけないと認識しているが、身体の疲労等により無意識に眠ってしまう状態です。たとえば、運転しているときに、寝てはいけないと思いながら眠ってしまうことです。

 

 一方「うたた寝」というのは、眠ってしまうことに抵抗を感じない安心感のある眠りで、アメリカのNASAの研究では驚異的な回復力があるということが報告されています。

 ですから、運転中に眠くなった場合には、安全な場所に駐車して安心して約15分程度のうたた寝をして、居眠り運転を防止してください。

「ながらスマホ」による事故防止に

 ついて

寺村 「ながらスマホ」による死亡事故で、検察の求刑よりも多い判決が出た裁判事例を紹介します。

 

 これは、大型トラックを運転して高速道路を走行中に、スマホのアプリを見たり落ちたスマホを拾うなどして、約10秒間わき見をして前方の渋滞車列に気づかず、最後尾の乗用車に追突して運転者を死亡させ、3台の車を巻き込み4人にケガを負わせたものです。

 

 検察はトラックの運転者を過失運転致死罪で起訴し、禁錮2年を求刑しましたが、注目していただきたいのは、裁判官は検察は「ながらスマホ」による事故を過小評価しているとし、求刑を大幅に上回る禁錮2年8か月の実刑判決を言い渡したことです。

 

 このように「ながらスマホ」による事故については、非常に厳しい目が向けられています。今、道路交通法の改正が議論され大幅な罰則強化が図られようとしています。

 「携帯電話の使用等(保持)」の違反でも、これまでは大型車の反則金は1万円でしたが、改正後は5万円になります。普通車でも8千円が4万円になりますから、マイカーを運転しているときも注意してください。

 

 また、携帯電話を使用していて交通の危険を生じさせた場合には、反則金制度は適用されません。「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」が適用されます。

 

 過去に、愛知県で運転中にポケモンGOをしていて小学生を轢過して死亡させた事故では、運転者に禁錮3年の実刑判決が出ています。

 運転中にスマホを使用して死亡事故を起こすと実刑判決が出るということを頭に入れ、絶対に使用しないでください。

トラブル発生時の措置について

寺村  最後にトラブル発生時の措置についてお話をします。2017年8月に徳島自動車道で、故障のため停止したマイクロバスに後続のトラックが追突し、外にいたバスの運転者が死亡し高校生など16名が死傷する事故がありました。

 

 この事故は、トラック運転者の居眠り運転が原因とされ、すでに起訴されていますが、マイクロバスの運転者も乗客を安全な場所に避難させるなど安全確保を怠ったとして、被疑者死亡のまま書類送検されました。

 

 この事故を教訓にして、故障など緊急時に行う措置について、再度認識してください。

 

 トラブル発生時の基本行動としては、まずハザードランプを点灯させながらできるだけ広い場所に停止します。

 それから、続発事故を防止するために後続車に非常停止を知らせます。後続車に注意しながら、三角停止表示板を50m以上後方に置いてください。

 車の中にいると後続車に追突される恐れがありますので、運転者は車にとどまらないでガードレールの外など安全な場所に避難してください。

 その後、110番で警察に通報すれば道路管理者に繋がりますので、連絡してください。

 最後に、勤務先への連絡も忘れずにお願いします。

講評──山守 在久 取締役副社長

 山守在久取締役副社長より、本日の発表についての講評がありました。

 

山守  本日の発表を聞かせていただいて、皆さんが全員参加で一丸となって「安全・品質・環境」の改善に取り組んでいただいていることがわかり、大変うれしく思っています。

 わかりやすい発表、素晴らしい着眼点の発表、チームの皆さんが本気で取り組んでいることがわかる発表などがたくさんありました。

 

 そして、今回で14回目を迎えるわけですが、継続して改善に取り組んでいることが何より素晴らしいと思います。

 発表していただいた改善がそのときだけで終わらず、継続していくためにはどのようにして行けばよいか、どのような仕掛けが必要かなどにも知恵を絞っていただきたいと思っています。

 

 また、長年取り組んでいるとテーマ選びなどにマンネリに陥ることがありますが、そういうときには過去に取り組んだ改善点を参考にしていただき、改善点は定着しているのか、新しいルールが必要ではないかなど確認して、継続するためにこんな工夫をしてみましたといった視点で考えていただいたら良いと思います。

 

 安全という言葉は、お題目ではありません。「安全」という言葉を唱えていれば「安全」になるわけではありません。

 今日発表していただいたように、常に改善点を探して行動していただくことが大事だと思っています。

審査結果発表・表彰式

 審査の結果、技能系は2チーム、事務系は3チームが表彰され、各受賞者に羽田社長から賞状の授与が行われました。

 

 表彰の結果は、以下の通りです。

 

技能系グループ

★最優秀賞

整備工場

「とりジナル」


★優秀賞

本社営業所1・2・3班合同

「西ロジ構内 劇的ビフォーアフター2nd season」


事務系グループ

★最優秀賞

本社総務部

「業務分担再構築と時間削減」


★優秀賞

本社営業部

「緊急時の体制の構築」


★特別賞

千葉支店

「集荷作業時のリスク回避」


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